前回、『完全分離型二世帯住宅』を検討した場合、プライバシーが高く保たれるというメリットの半面、
設備が全て2ヶ所必要になってしまい、コストがかかるというデメリットについてお話ししました。
今回は『共有スペース型二世帯住宅』のメリットとデメリットについてです。
二世帯住宅を建てたい人のためのコラム Vol.03
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共有スペース型二世帯住宅
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メリットとデメリット
まずメリットは、設備が1ヶ所でいい分、設備を設置する工事費や、光熱費等のランニングコストを抑えられる、洗面所等のプライベートスペースを充実させられる、広々としたLDKをプランニングできるなどです。
そしてデメリットはプライバシーの確保が難しいことです。よくあるトラブルとして挙げられるのが、生活動線が重なってしまい、二世帯間の距離感が保てなくなってしまうことです。
この問題は意外と根深くて、共有スペースを設けた二世帯住宅では、実は重要なテーマなのです。 -
「2つのゾーン」に分ける
息子家族と同居する場合、一つの家庭に違う家の主婦が2人いることになります。特に問題が起きやすいのはおそらくキッチンではないでしょうか。
この問題の解決策のひとつは、「冷蔵庫を親世帯と子世帯で別々のものを用意しておくこと」
です。リビングは、「親世帯」と「子世帯」が過ごす「2つのゾーン」に分けることをお奨めします。ある程度距離感を持ってくつろげる居場所が、それぞれに必要になるのです。
また、洗面所や浴室の利用時間を決めたり、家事の分担事項を事前に決めておくことも良策かもしれません。
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