セルロースファイバー断熱材
- セルロースファイバー断熱材とは
- 環境にやさしいセルロースファイバー断熱
- 防耐火性
- 防音効果
- 経済性
- セルロース断熱の施工
- セルロース断熱 ウォールスプレー
- ウォールスプレーは理想的な工法
- 天井・床の断熱
- 熱伝導率と断熱層の厚み
セルロースファイバー断熱の材料はリサイクル新聞紙です。
また、家を建て直すときには、セルロースファイバー断熱材を新しい断熱材と混合して、再度利用することができます。
改正建築基準法に基づくシックハウス対策に関連して国土交通省ではホルムアルデヒド発散建築材料を定めていますが、セルロース断熱材はもちろんホルムアルデヒドを発散する建材に指定されていません。
当社の使用しているセルロースファイバー断熱材は、米国では既に安全性は実証されていますが、さらに日本の第三者機関による客観的データを得るために、財団法人建材試験センターで「有害化学物質放出量測定」を実施しました。その結果、日本の基準による試験でも、アップルゲート セルロース断熱の安全性が確認されました。
当社の使用しているセルロースファイバー断熱材は、米国EPA(環境保護局)が推進するENERGY STAR(エネルギー・スター)計画の「住宅断熱」の省エネルギー基準を満たしていることが認められています。
エネルギー・スターの承認は、製品やサービスの卓越した省エネルギー性能が検証され、環境保護に貢献することが認められた場合に与えられます。
乾燥耐火剤と液体耐火剤を2段階注入するという独自の方法で、耐火性能を向上させています。
その結果、日米の耐火安全基準に合格し、優れた断熱であることが証明されました。
セルロースファイバー断熱材を使った(ウォール・スプレーした)外壁構造は、国土交通大臣により、防耐火構造であることが、認定されています。
建築基準法第2条第8号等の認定
「外壁(耐力壁)30分」
第PC030BE-0298号
セルロース断熱の耐火性
断熱をしていない住宅の天井は11分で発火し、崩壊。
10分後ガラス繊維で断熱した住宅の天井が燃え、崩壊。
当社使用のセルロースファイバー断熱を施工した住宅の天井は、
発火してから70分後にようやく崩壊した。
セルロースファイバー断熱材は、吸音性のよいセルロースファイバーを隙間なく施工することで、非常に優れた防音性能を発揮します。音に関する感覚は極めて主観的で、数値では判断し難いものですが、当社使用のセルロースファイバー断熱は衝撃音の吸収力が優れていることが試験で実証されています。
外周壁・天井・床下に加えて、2階の床と間仕切壁の断熱をすることで、戸外の騒音や階上の音の軽減、二世帯住宅でのプライバシーの保護など、生活の質が向上します。
少ないエネルギーで、冬は暖かく、夏は涼しく
断熱性能の高いセルロースファイバーを隙間なく施工しますから、冷暖房費は約30%も節約できます。
このセルロースファイバー断熱材は、米国EPA(環境保護局)が推進するENERGY STAR(エネルギー・スター)計画の「住宅断熱」の省エネルギー基準を満たしていることが認められています。
エネルギー・スターの承認は、製品やサービスの卓越した省エネルギー性能が検証され、環境保護に貢献することが認められた場合に与えられます。
「断熱がきちんとできている」ということは、結露やカビから住宅を守ることでもあります。
住宅の財産価値を維持するのも断熱の大切な役目です。
ウォール・スプレーは、セルロース断熱材を専用の機械で攪拌し、風圧をかけて壁に吹付ける断熱工法で、断熱材が霧を通過して壁に到達するために、わずかに湿り気を帯びた状態で施工されます。
ウォール・スプレーは1980年代に米国で開発され、水を使用するため高度な技術と高性能の機械を必要とする断熱工法です。開発当初、施工は非常に難しかったのですが、現在では、施工技術および機械性能ともに改善・発展し最も信頼性の高い断熱工法として認知されています。
水量は少ないほど理想的ですが、アップルゲート セルロース断熱のウォール・スプレーは従来不可能と考えられていたほどの少ない水量でスプレーすることができます。
(1)断熱施工前
きれいに清掃した状態でウォール・スプレーをします
(2)ウォール・スプレー(吹付け)
間柱の間を断熱材で完全に埋めます。
(3)掻き落し
専用スクラバーで間柱の高さに揃えて不要な断熱材を掻き落します。
(4)ウォール・スプレー後
隙間のないふわふわの断熱層が自立しています。
廃棄物・ゴミゼロの工法
スクラバーで掻き落した断熱材は、再度専用機械に入れて乾いた断熱材と混ぜ、水量調整をしながら全て使い切ります。
断熱の役割は???「熱の移動を阻止すること」
伝導・対流・輻射によって熱が移動するのを効率よく阻止するには、隙間のない断熱層を作ることが必須です。
どんなに熱伝導率の小さい(熱抵抗値の高い)断熱素材でも、隙間のある施工では断熱の役割を果たしません。ある米国の研究報告では5%の隙間が素材の持つ断熱性能を20%低下させるとあります。(注)
「隙間を作らない」施工は、ウォール・スプレーの最も得意とするところです。
アップルゲート セルロース断熱のウォール・スプレーは、紙片状の断熱材に風圧をかけて吹き付けることにより
☆ 配管・配線の周りや建築上避けられない隙間にまで完全に断熱材を入れ込みます。
このとき、目で見ながら確認できるので確実に隙間を埋めることができます。
☆ セルロースの繊維が絡み合い、自立し、自重沈下しない断熱層を形成します。
(注) ジョーンズ・マンヴィル社(大手ファイバーグラス製造会社)の研究報告
断熱は隙間を作らないことが原則。外周壁だけではなく、天井と床の断熱も隙間なく断熱し、
住宅全体を断熱で包み込んでしまうことが大切です。
天井裏の断熱
通常200mm厚みに断熱材を吹付けます。
自重沈下がないので断熱層の厚みが保たれます。
天井裏の断熱
勾配天井の断熱室内側にシートを張って、断熱材を充填します。
床の断熱通常床下にシートを張って、断熱材を充填します。
アップルゲート セルロース断熱の熱伝導率:0.041W/(m・K)
断熱性能の参考となる熱抵抗値は熱伝導率と断熱層の厚み(注)で計算上求められます。
しかし、施工が悪いと(隙間があると)、実際の住宅では期待する断熱性能を実現することはできません。
「隙間のない施工」(=ウォール・スプレー)をすれば、期待した断熱性能が、変化に富む自然環境の中での住宅でも実現されます。
熱は、伝導・対流・輻射で移動しますから、その全てをコントロールできる断熱層を作ることが大切です。
(注) 断熱材の厚みではなく、断熱性能を発揮する「断熱層」の厚みです。
ウォール・スプレーした場合のアップルゲート セルロース断熱の熱抵抗値
断熱層の厚み100mm: 2.44 m2・K/W
断熱層の厚み150mm: 3.66 m2・K/W
(参考) 省エネルギー住宅(次世代型)で求める熱抵抗値: 2.2 m2・K/W (地域区分Ⅲ~Ⅴ)