社長ブログ

【こおろぎ】がとどきました

(2008年01月23日)

こおろぎお金も大事

明けましておめでとうございます。
昨年、48歳で会社を退いて初めてのお正月を迎えています。

会社を退いて最初の2ヶ月くらいは、自分の中に空白が出来たような感じで、この20年間、いかに数字や社員さんに対して神経を使い続けていたかを実感するものでした。
しかし、そうした生活に慣れてくるとこれまで見えなかったことが見えてきたのです。それは急激に変わった日本と、そこに取り残されそうになっている人の姿でした。

これまでの日本は、まじめに働いて定年を迎えれば、それまでの貯蓄と年金で何とか暮らしていける国でした。それは子どもの誰かが親の面倒を見るというシステムと、医療費の免除など、それまで働いてきた人達を守るシステムが働いていたからです。
しかし、今日では親と離れて生活している子どもが増えると共に、少子化によって一つの夫婦が四人の親の面倒を見なくてはならない状況も増えています。また、高齢者の医療費が有料になり、寿命も伸びたことから、老後にお金がかかるようになってしまったのです。「まじめに働いていて勤め上げれば、老後は何とかなる」と信じて働いてきたものの、果たしてどれだけの人が老後の準備が出来ているでしょう?

中小企業では出してあげたくても老後を支えるだけの退職金を出せるところはごくわずかでしょう。最初からそうなると分かっていたなら、それなりに準備の仕方もあったかもしれませんが、これだけ急激に環境が変わると、対処の仕方がないという方も多いと思うのです。

皆さんは、老後の準備は大丈夫でしょうか?

私は何とか暮らしていけるだけの体制を作って退職しましたが、お勤めの方は、準備が出来ているかどうかに関わらず年齢がきたら退職せざるを得ないのです。
私がこうしたことを実感として感じるようになったのは、自分が会社を退き、定収入をなくしたからだと思います。もし会社を辞めずにいたら、「老後」というものをイメージできなかったと思うのです。

時々、「お金を稼ぐことは卑しいことだ」とか「幸せはお金ではない」という方がいますが、私の両親はお金がなくなるとよく喧嘩をしていました。そうした環境で育ったからかもしれませんが、私はお金もあったほうが幸せだと思っています。問題なのは、稼ぎ方や、お金の使い方なのではないでしょうか?

まじめに働くことは尊いことだと思います。しかし、まじめに働くことは出来ても、お金との付き合い方(貯め方、稼ぎ方、使い方)を知っている人はとても少ない気がします。

少しでも豊かになりたいと願って、まじめに働いてきたのに、実際に人生が豊かになっている人がどれだけいるでしょう?確かに少しは給料が増えたかもしれませんが、時間的、精神的、金銭的なゆとりが増えている人は少なく、気がつけば時間に追われ、お金のために働いている人が多い気がするのです。

日本の30代の方の死因の一位は自殺ですが、このままいったら60代、70代の方の死因の一位も自殺にならないか私は心配でなりません。今年からのリフレッシュ。セミナーでは、生活習慣や時間の使い方だけではなく、お金との付き合いもお伝えしていこうと思っています。

コツコツまじめに働いて自分のことを「アリさん」だと思っていたら、実は冬の準備をしない「キリギリスさん」だったという人は、是非、参加してみてください。

杉井保之氏「こおろぎ」より

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