道路との高低差4.5mの崖地で、前面道路は車がすれ違えないほど狭く急な坂道です。
また、敷地の法的な規制においては、第一種低層住居専用地域で、建ぺい率50%・容積率
80%。横浜市条例にて第一種高度地区のため、高さ・面積共に厳しい規制が掛かっています。
この立地条件にこの法規制でもあきらめません!
この敷地内で、安全を確保しながら建物面積を法的規制最大限に有効利用し、かつ魅力的で
住みやすい家を提案できるかが最大のテーマでした。
敷地と建物の安全性確保のため、隣地の敷地を支える山留めとして壁の厚み30mのコンクリートを建物の基礎と一体化とし、道路よりコの字状に敷地をくり抜き、開いたスペースには玄関と駐車場を配置しました。
(以前この場所には4.5mの崖上に築25年の木造2階建て2LDKの住宅が建っていました。
その時は外部の狭くて急な階段を上って4.5mの高さところにある玄関から家に入っていましたので、とても危険でした)
横浜市 敷地面積22坪 地下ガレージ付住宅 木造RC混構造
厳しい立地条件をクリア!
高低差のある敷地に実現したガレージ付住宅
施工ポイント
今回の内部計画では、リビングと一体の広いバルコニースペースを設置して、空間の広がりを最大限に演出しました。
このバルコニーの高さは地上5mにも及び、ここからは富士山が一望できる、お金では買えないくつろぎスペースとなっています。
敷地の間口が狭い中、極力廊下スペースを無くし、居室の面積を確保し、またロフトも2か所設け
(ロフト部分は法的規制容積率を最大限使いました)、収納量も更に充実させました。
採光を確保するために南側壁を高くし、そこに高窓を設置し明るく広がりのある空間を感じられるように窓の位置を配慮しました。
施工概要
- 所在地
- 横浜市
- 建ぺい率
- 80%
- 容積率
- 300%
- 敷地面積
- 22坪 (72.73m2)
- 床面積
-
1F:
12坪(39.67m²)
2F: 12坪(39.67m²)
3F: 10.4坪(34.38m²)
- 外壁
- モルタルの上にリシンの吹付、 一部アクセントで校倉模様ジョリパット塗
- 内壁
- 中鉢建設標準のクロス張り(天壁)
- 屋根
- 中鉢建設スタンダード仕様 (クボタ松下電工 スレート葺)
- 竣工
- 2007年7月
- 法規
- 都市計画区域内市街化区域 近隣商業地域
- 内部造作材
- 中鉢建設スタンダード仕様ウッドワン自然調造作材
- 設計施工
- 中鉢建設株式会社
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